オリジナル絵本ギフトのBig Hug
関谷昌子です(*^^*)
今日ご紹介するのは、絵本じゃなくて漫画!
「今日の猫村さん」っていう漫画、読んだことがある方はいますか?
鉛筆で描いたタッチの、猫の家政婦の、シュールな漫画です。
今日は、猫村さんの作者、ほしよりこさんの新作をご紹介!
「逢沢りく(上)(下)」(2014, 文藝春秋)
ほしよりこ
この本を知ったきっかけは、知り合いに
「こないだおもしろい漫画を読んだよ。
上下巻に分かれてるんだけど、2冊で1時間もかからず読めちゃう。
なんかね。もしかしたら、大阪の人は、上巻読んだら、
ちょっと怒るかも。
大阪のことが、大っ嫌いな女の子の話なの。笑
でもね、下巻を読むと、大阪の人のあったかさっていうのかな。
そうゆうのがすごくうまく描かれてる。
いっかい読んでみなよ。」
とオススメされたからでした。
その言葉をそのまま使って、みなさんにもおすすめします。
(けして手抜きではありません。笑)
物語は淡々と進むんですが、 (画風も、ものすごく淡泊)
「相手を思う気持ち」が、さらっと、でも丁寧に描かれていて、
下巻の後半ではボロ泣きでした。
普通だと思っていたことが、あれ、違ったの?
という、「大阪 再発見☆」的な面白さもあります。
たとえば私が印象的だったのは、逢沢りくと、中学校の先生の、この会話。
先生「逢沢、ちょっと」
りく「先生 何か」
先生「ほんまに大丈夫か?何かあるんやったら どうにかせなあかんやろ。
だれなと話して なんなとあれして、それから何や…そやろ?」
りく「は…あ…」
先生「まぁ短い期間かもしれんけど、先生は君のあれや 担任やんか
せやからあれしてくれたら、何でけることも、まぁあれやんか…せやろ?」
りく「は……あ……」
(中略)
先生「わかったら解散っ 気ぃつけて帰れよ」
りく「(全然何が言いたいか わかんなかったわ…) 」
関西以外では「アレしてアレする」って使わないのですか…!?
この会話が、関西以外で通じるにせよ通じないにせよ、
言葉で伝えあうって、ほんとは難しいんだなぁと感じました。
その言葉をどんな意味で使っているか、普段私たちは
何気なくお互い、理解しあっていると思っているけど、
育ってきた環境や、その瞬間の考え方や、
それこそ方言の違いなどですれ違っていて、
もしかしたら相手は、自分の理解とは違った意図で
その言葉を発したかもしれない。
言葉を発した側も、自分の意図した意味で聴き手が
受け取ってくれているとは限らない。
「言葉に発したことは伝わっている」
みたいな感覚になることもありますが、
何かを伝えるときに、言葉は必ずしも万能じゃないんだということは、
忘れちゃいけないなと思いました。
そんなこんなで、ちょっと話が本の内容からずれましたが、
かなりおすすめです。
一冊1000円しますが、何回も読むたびに
味が出てくると思うので、決して高くないと私は思います。
以上、おすすめ絵本番外編でした!
***
思いが届く贈り物なら
オリジナル絵本ギフトのBig Hug
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